journal

夏至の夜散歩

2025.11.25

( Nordic Journal )




沈まない太陽、北欧の夏。

午後10時に家を出て、ぼんやりとしたオレンジのなかメトロに乗って近くの島へ。その夕暮れは、永遠に終わりがこないのではないかと思えるほどに穏やかで、静かなものでした。



2023年6月21日のこと。
夏至の夜、ヘルシンキの島へ。

2023/06/21 21:59:35




家を出たのはちょうど夜の10時ころ。夜を時間で定義するのならばそれは確かに夜でしたが、人間の感覚に従うとするならば、それはまだ遅すぎる昼のようでした。

2023/06/21 22:05:54

2023/06/21 22:05:09

2023/06/21 22:03:53

2023/06/21 22:11:12




少し歩いてメトロの駅へと向かいます。まだ明るいのに、人影も少なく静かな街はなんだか不気味。なにかが決定的に間違っているのではないかと思考を巡らせますが、夏至の夜であるということを除いて、すべてはいつも通りなのでした。

2023/06/21 22:14:04

2023/06/21 22:14:49

2023/06/21 22:15:44




駅のある地下へ。太陽の光が届かないことが、かえって時間の感覚を取り戻す手助けをしてくれます。


2023/06/21 22:16:02

2023/06/21 22:16:09

2023/06/21 22:17:03




花束を持った女性が出口に向かって走り抜けていく。日常にひそむ小さな非日常が、今日が特別な1日であることをふたたび思い出させる。




2023/06/21 22:17:20

2023/06/21 22:22:30

2023/06/21 22:24:36




メトロを降りて、ラウッタサーリ島に到着。まだまだ夕暮れ時はつづくようです。


2023/06/21 22:31:28

2023/06/21 22:31:50

2023/06/21 22:32:16

2023/06/21 22:35:12




それぞれの目的地へ、それぞれの理由で向かう人たち。



2023/06/21 22:37:51

2023/06/21 22:46:08

2023/06/21 22:50:06

2023/06/21 22:53:17

2023/06/21 22:59:08




森と住宅のそばを歩き進み、丘へと向かいます。



2023/06/21 22:59:44

2023/06/21 23:00:13

2023/06/21 23:01:21




この丘には、かつての要塞や砲台がそのままに残されています。歴史が、日常の一部として溶け込んでいます。



2023/06/21 23:10:35

2023/06/21 23:11:28




丘を降りると空は赤みを欠いていて、電線の上の鳥はどこかへ消えてゆきました。



2023/06/21 23:13:05

2023/06/21 23:17:57




気づけば街の光が目に入るようになっていました。夕暮れのオレンジは、水に薄められたかのようにうっすらと色を失ってゆき、通常の数倍ほどの時間をかけてゆっくりと夜へ向かうのでした。


2023/06/21 23:20:14

2023/06/21 23:22:35




空虚の壁を眺めながら帰りのメトロをしばらく待ちます。


2023/06/21 23:40:07




そして、再び地上へと。
今度はぼんやりとしたブルーの大気が夜を包み込み、そしてまたすぐにオレンジがやってくるのです。



北欧の夏、夏至の日のこと。







夏至の夜散歩

( Nordic Journal )

2025.11.25

Text & Photography : lumikka